Research

キノコ類の応用利用に関する研究(バイオリファイナリー)

地球温暖化による気候変動・異常気象は地球における重要な問題であり、『カーボンニュートラル』、つまり脱炭素社会の実現は、地球に突きつけられた喫緊の課題です。

当研究所では、再生可能なバイオマスである木材を原料に、バイオ燃料やプラスチック原料を生産する木質バイオリファイナリーに関する研究を展開しています。本研究では、高活性リグニン分解菌Phanerochaete sordida YK-624株の「高いリグニン分解能」を利用し、木材中のセルロースを原料として、次世代燃料のエタノール・水素、プラスチック原料の乳酸・酢酸、人工甘味料のキシリトールを産生可能な株の発見、さらには分子育種に成功しています。現在も白色腐朽菌を用いた木質バイオリファイナリーに関する研究を展開しており、脱炭素社会実現可能な菌の発見・作出を進めています。